加熱?非加熱?どちらのハチミツがいいの?

ハチミツを選んでいる時に「生ハチミツ」や「非加熱ハチミツ」といった表示を見かけたことはありませんか?
なんとなく非加熱の方が栄養素が残ってそうだし・・・
自然に近い形「生」という方がオーガニックなイメージがあって良さそう・・・
でも実際、加熱、非加熱の違いは?そして結局どちらが良いの?

加熱ハチミツ・非加熱ハチミツって?

加熱ハチミツ

「ハチミツ」として販売するためには基準の糖度を超えていなければなりません。
人工的に熱をかけることで効率よく水分を飛ばして濃縮したハチミツや、スムーズにろ過できるよう加熱したハチミツ、それが「加熱ハチミツ」です。 大量生産ができるため、一般的に安く流通しているハチミツのほとんどが加熱ハチミツと言えるでしょう。

非加熱ハチミツ

非加熱ハチミツと聞くとマヌカハニーを思い浮かべる方が多いと思いますが、一般的なハチミツの中にも非加熱のものは存在します。
オーストラリア原産の「ジャラハニー」、マヌカハニーよりも抗菌力・抗炎症作用があると言われる「カヌカハニー」なども非加熱です。

加熱ハチミツのメリット

価格が手ごろで、結晶化しにくい点です。
常温程度の水やお茶であれば、少しかきまぜれば溶けるため扱いやすく、また、ヨーグルトやパン、チーズにかけるといったソースとしての活用方法にも適しています。

一方、非加熱ハチミツはどうでしょうか?
もしお手元にマヌカハニーがあり、さらにこれを読んでいるのが冬場であれば、マヌカハニーをよくご覧ください。加熱ハチミツに比べてざらざらとした見た目ではないですか?さらにスプーンですくってみるとスプーンの型が残るほど固いのではないでしょうか? そのため、ちょっと扱いづらいと感じるかもしれません。

非加熱ハチミツのメリット

高価で扱いづらい非加熱ハチミツですが、やはりそれだけの価値はあります!

まず、体の中からきれい・元気をサポートしてくれる「酵素」が多く含まれていることは大きな魅力と言えるでしょう。 そして非加熱ハチミツの最大のメリットは、やはり「抗菌力」ではないでしょうか?

非加熱ハチミツの代表格と言えるのがマヌカハニーですが、国産の純粋ハチミツ・中国産のハチミツ・マヌカハニーを使った実験の中で、マヌカハニーの抗菌効果が認められた「純粋ハチミツが必ずしも抗菌効果をもつとは限らない 」(※)という実験があったのでご紹介します。

(略)中国産および国産の両純粋ハチミツには全く阻止円が形成されなかったのに対し、マヌカハチミツでは抗生物質のカナマイシンよりも大きな阻止円が形成された。このことから、純純粋ハチミツであれば必ずしも抗菌効果があるわけではないことを強く示すものである。 つまり、世間一般で言われている「純粋ハチミツには高い抗菌効果がある」ということが必ずしも正しくなく、純粋ハチミツを用いた抗菌目的の使用には注意が必要であることを示している。 ただ、医療でも使われているマヌカハチミツには高い抗菌効果があり、その抗菌効果は抗生物質以上であることから、抗菌効果の高い純粋ハチミツも存在することは間違いない。

純粋ハチミツが必ずしも抗菌効果を持つとは限らない
ミツバチくん
ミツバチくん

さすが非加熱ハチミツの代表格マヌカハニー!
この実験は純粋ハチミツの抗菌力を調べる実験だったけれども、思いがけず比較対象となっていたマヌカハニーの抗菌力にスポットが当たったんだね!

また、五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療アーユルベーダの考えでは「熱した蜜は有害である」と言われているそうです。現在の検証によると「現在まで深刻な被害報告はなく有害というのは言い過ぎかもしれない」としていますが、「ハチミツを60℃で数分の加熱したときにはAGEsの増加はわずかだったが、100℃で30分加熱した際にはAGEs量が8倍になった結果がある」という報告があります。
AGEsとは、体の糖化ひいては老化を招くと言われていますので、美容や健康目的でハチミツを食べる場合にはやはり非加熱ハチミツが良さそうです。

出典:NPO法人アーユルヴェーダ協会 http://npo-ayurveda.com/about_ayurveda/ayurveda%20in%20Japan.pdf

非加熱ハチミツと加熱ハチミツの見分け方は?

現在日本では「非加熱ハチミツ」「加熱ハチミツ」の明確な定義はなく、若干の加熱を加えたものであっても「非加熱ハチミツ」として販売されてしまうこともあります。 つまり、本物の良質な非加熱ハチミツを選ぶためには私たち消費者が見る目を養い、良心的な生産者・販売者を選ぶしかないというのが現状です。

非加熱ハチミツは
「純度が高いため白くにごった色をしていることが多い」
「粘度が高いので寒いところに置くと固まりやすい」
という特徴がありますが、これはあくまでも目安であり、透明な見た目でも非加熱で真面目に手作りされているハチミツもあるので一概には言えません。
そのため、積極的に製造工程を公開しているハチミツの生産者・販売者を選び、極端に安いハチミツは避けるようにすると安心です。

まとめ

「美容と健康を気遣う方にはやはり非加熱ハチミツがおすすめ」
「良質なハチミツ選びは信頼できる業者選びから」
ということがおわかりいただけたのではないでしょうか?

ハチミツ好きのバイブルとも言える前田京子さんの書籍「ひとさじのはちみつ」にはこのようにあります。

はちみつを美味な「薬」として使おうとするなら、精製や加糖、加熱のない天然の純粋な生はちみつを選ぶことが、まずは基本と言っていい。

前田京子・著「ひとさじのはちみつ」

この記事がハチミツ選びで迷われている方のお役に立てたら幸いです!

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